祖母の小鳥。
2002年11月16日ぴーちゃんは天国へと飛びたってしまいました。
ぴーちゃんは、二年程前に祖母のもとに連れて行った子でした。
連れて行った頃はまだほよほよの生まれたての雛で、
とっても可愛らしい桜文鳥。
祖母はそれはそれは可愛がってくれました。
寝るときには別の寝床に移し変えてもらって、
寝床にはホッカイロを入れてもらって、
そのうえその寝床はこたつにいれてもらって。
「そこまでするものなのか!?」というくらい、
過保護に可愛がられているぴーちゃんでした。
「私の後ろばね、ずーっとついてくるとよ」と、
親ばか丸出しのとろけきった顔で嬉しそうに言う祖母が、
とてもとても好きでした。
大好きで大好きで、大切に思っていたおばあちゃん…
私が家出することを決めた時に、
「行きなさんな!」って泣きながらとめてくれた
ただ一人の人でした。
そんな祖母を置いて
私はカナダへと旅立ってしまったのですが…
私がカナダへと移り住んだ後、
坂を転げ落ちるように体を悪くして
入院したと思ったら
そこから自分の足で出て来ることはありませんでした…
私は、どれだけ彼女を傷付けてしまったのでしょう…
どれほど心配させてしまったのでしょう…
カナダにいる私のもとに
「もって後三ヶ月」という知らせが届いた時に
私は日本に一時帰国しました。
誰にも告げずに突然戻った私のことを
母は私だと気付きませんでした。
確かに
私はカナダでの生活で随分変わってしまっていたのだけど
祖母は、私がどんなに変わっても
ちゃんと『私』を分かってくれました。
どんなに大事に思っているかを書いていたら
きっと一つのストーリーができてしまう。
そんな存在の祖母。
それなのに
私はあの人から離れることを考えられずに
また、カナダに戻った…
カナダでの生活を
捨てられなかった。
そんな我儘な私の行動を
きっと見抜いてくれていた
そんなおばあちゃんです…
後三ヶ月だとの見立てだったのに
ちゃんと
私がカナダから戻る日まで待っていてくれた…
三ヶ月なんてとっくにすぎていたのに。
私が戻って3週間後に
祖母は
…還らぬ人となりました…
おばあちゃんの
最後の一年
そんな時間を振り切ってまで
捨てられなかったあの人との生活
ごめんね、おばあちゃん… と
何度あやまってもあやまりきれない
どんなに後悔しても後悔したりない
いまでも
おばあちゃんのいない現実を
認められはしない…
あれから
毎月の16日に
お坊さんがお経をあげにきてくれるのです。
本当の月命日は違う日なのですが
いろんな都合上、この日が月命日のお経の日なのです。
そんな今日
いつもはにぎやかに騒ぎ立てるぴーちゃんが
おとなしく、耳をそばだてるようにお経をきいていて
そして…
静かに
逝ってしまいました…
おばあちゃんのいるところに…
ぴーちゃんも、寂しかったんだ…
きっと今頃、久しぶりに甘えてるのかな…。
ぴーちゃんは、二年程前に祖母のもとに連れて行った子でした。
連れて行った頃はまだほよほよの生まれたての雛で、
とっても可愛らしい桜文鳥。
祖母はそれはそれは可愛がってくれました。
寝るときには別の寝床に移し変えてもらって、
寝床にはホッカイロを入れてもらって、
そのうえその寝床はこたつにいれてもらって。
「そこまでするものなのか!?」というくらい、
過保護に可愛がられているぴーちゃんでした。
「私の後ろばね、ずーっとついてくるとよ」と、
親ばか丸出しのとろけきった顔で嬉しそうに言う祖母が、
とてもとても好きでした。
大好きで大好きで、大切に思っていたおばあちゃん…
私が家出することを決めた時に、
「行きなさんな!」って泣きながらとめてくれた
ただ一人の人でした。
そんな祖母を置いて
私はカナダへと旅立ってしまったのですが…
私がカナダへと移り住んだ後、
坂を転げ落ちるように体を悪くして
入院したと思ったら
そこから自分の足で出て来ることはありませんでした…
私は、どれだけ彼女を傷付けてしまったのでしょう…
どれほど心配させてしまったのでしょう…
カナダにいる私のもとに
「もって後三ヶ月」という知らせが届いた時に
私は日本に一時帰国しました。
誰にも告げずに突然戻った私のことを
母は私だと気付きませんでした。
確かに
私はカナダでの生活で随分変わってしまっていたのだけど
祖母は、私がどんなに変わっても
ちゃんと『私』を分かってくれました。
どんなに大事に思っているかを書いていたら
きっと一つのストーリーができてしまう。
そんな存在の祖母。
それなのに
私はあの人から離れることを考えられずに
また、カナダに戻った…
カナダでの生活を
捨てられなかった。
そんな我儘な私の行動を
きっと見抜いてくれていた
そんなおばあちゃんです…
後三ヶ月だとの見立てだったのに
ちゃんと
私がカナダから戻る日まで待っていてくれた…
三ヶ月なんてとっくにすぎていたのに。
私が戻って3週間後に
祖母は
…還らぬ人となりました…
おばあちゃんの
最後の一年
そんな時間を振り切ってまで
捨てられなかったあの人との生活
ごめんね、おばあちゃん… と
何度あやまってもあやまりきれない
どんなに後悔しても後悔したりない
いまでも
おばあちゃんのいない現実を
認められはしない…
あれから
毎月の16日に
お坊さんがお経をあげにきてくれるのです。
本当の月命日は違う日なのですが
いろんな都合上、この日が月命日のお経の日なのです。
そんな今日
いつもはにぎやかに騒ぎ立てるぴーちゃんが
おとなしく、耳をそばだてるようにお経をきいていて
そして…
静かに
逝ってしまいました…
おばあちゃんのいるところに…
ぴーちゃんも、寂しかったんだ…
きっと今頃、久しぶりに甘えてるのかな…。
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